地理空間関係でよく使われるgdalですが、2025年5月にリリースされた最新バージョン3.11からCLIコマンドが大きく変わりました。
本記事では、
- VersionUpの方法
- 主な変更点
等について紹介していければと思います。
How To Update
筆者環境では、Mac OS、Homebrewによるパッケージ管理を行っているので、homebrew経由でgdalをインストールしていきます。
尚、筆者環境では、
- homebrewはinstall済
- gdalはver3.10でインストール済
のため、Updateを行います。
brew upgrade gdal
しばらくすると、gdalのVersionUpが完了します。
% gdal --version GDAL 3.11.0 "Eganville", released 2025/05/06
インストールができてない場合、、、
homebrewのインストールはこちらから。
homebrewをインストールし、gdalのインストールを行う場合は、下記のコマンドでOKです。
brew install gdal
主な変更点
公式Documentはこちらから。
主な変更点は、ただ一つ。
CLIのベースコマンドがgdalに統一
されました。
CLIコマンドを呼び出す際は、
gdal
からに統一(=メインエントリーポイントの統一)となります。
これまでは、
gdalinfo
など様々な呼び出し方がありましたが、こちらに統一となりました。
それでは、具体的なコマンドを見てみましょう。
ex. データ確認時
# 変更前 gdalinfo test.tif # 変更後 gdal raster info test.tif --format=text # ちなみに、--formatオプションはなくても動く
COG変換
# 変更後 gdal raster convert test.tif out.tif --of=COG
同様に、vectorでも
gdal vector
に統一されています。
その他、変更となったコマンド一覧は下記の通り。
すべて紹介しきれませんので、気になったものがあればみてみてください :)